総量規制の効果なのか・・・
ここでいう多重債務者の定義は5社以上の借入がある人のことだそうです。
ということは、4社以内であれば、この数字に含まれていないということになります。
これは、確実に総量規制の効果だと考えますので、総量規制がその目的を達するのに十分余りある対策だったという事になります。
ただし、ちょっと気になることがあります。
総量規制がかかるのは、消費者金融などの銀行以外の貸金業者です。
グレーゾーン金利の廃止もあり、過払い金請求などで多くの貸金業者が無くなり、残っているのは大手のところや闇金程度。
総量規制の対象外となる銀行がその受け皿となりました。
銀行は確かに貸金業者よりも審査が厳しくなりますが、金利も低いため人気でそのカードローン商品の申込者が増ています。
実際に、銀行のカードローン融資残高はどんどん積み上がっているそうです。
うお金を借りたいという需要は無くならないわけですから、どこかで借りるということはあるので、当然と言えば当然です。
ただここに、多重債務者の減少というニュースを当てはめてみると、確かにもう返済ができないような危ない人に貸す金融機関は無くなったので、その結果ともいえますが・・・
そもそも、貸金業者が数えるぐらいの有名どころばかりになり、貸金業者の需要を銀行が取りこんだとすると・・・
最初に銀行カードローンを持てば、収入にもよりますが、そこそこ限度額がとれます。
更に、もう一つ銀行カードローンを作り、消費者金融でカードローンを作り、クレジットカードでリボ払いをしたりという状況になれば、ほぼ多重債務者という状態になると思いますが、ここまでで4社ということになりますので、前日の多重債務者の数字には入らないわけです。
銀行カードローンの融資残高がかなり伸びているという現状を考えると、多重債務者が14分の1になったという数字になったのだけをとらえて、激減と言うのはちょっと・・・な気がします。
以前であれば、消費者金融は名前の知られた有名どころは、5社以上はありましたから、そこから10万円ずつ5社に借りていても、多重債務者です。
しかし、銀行カードローンで、2行に50万円ずつ借りて、消費者金融で50万円借りて、更にリボ払いで50万円借りていたとしてら、果たしてどっちが本来の意味での多重債務者でしょうか?
まあこれは極端な話ではありますが・・・多重債務者と定義した数字の実態が見えてこないので、本当のところは分からないなあ・・・と思う次第です。
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